動物病院での事故トラブルを防ぐ方法・泣き寝入りしない方法

こんにちは。管理人のうさぎぱんです。

我が家のうさぎが動物病院で殺されました。』という記事で私が体験したペットの医療事故とトラブルについて書いて以来、たくさんの方からコメントや相談をいただいています。

そこで、先日参加したうさぎのセミナーで講師の方が言っていたことも参考に、私なりにペットの医療事故に対してできる予防や対処方法をまとめてみることにしました。

トラブル予防のためにも普段できること、トラブルにあった際にできることをまとめたので、うさぎ飼いさんに限らず、ペットを飼っている方に読んでほしいです。

動物病院での事故やトラブルで裁判沙汰は当たり前?

ひと昔前は、ペットの医療事故のことで裁判沙汰になることは滅多にありませんでした。法律的にもペットは所有物、モノとしてしか扱われてこなかったため、ペット関係のトラブルは軽視されがちだったのです。

一方で、ペットが人に危害を加えた場合は、どんなに人のほうに原因があっても(猛犬注意の表示を無視して子どもが触ったら噛まれた、など)、ペットは(嫌な言い方ですが)処分されてしまいます。

現在、ようやくその流れが変わってきました。

ペット裁判の数が増えてきており、動物病院での事故やトラブルも勝訴を視野に入れて訴えられるようになったのです。

ペット医療事故の相談数

これは、私が実際にインターネットでペット裁判について調べてみたときの検索結果です。弁護士が回答してくれる質問サイトで、これだけの数の相談件数となっています。

国民生活センターへの相談件数も、ここ数年は1,000件を超え続けています。

ペット問題相談件数

※こちらの画像で書かれている数字には、ペットショップでのトラブルも含みます。

多くの人がペット関連のトラブルに巻き込まれており、中には裁判を起こした人も。しかし、増えてきたといっても判例はきわめて少ないのが現状です。

あまり判例がないのは、ほとんどが和解で済まされているから。というのも、ペットの医療事故などの慰謝料はものすごく安く、数十万円~多くても100万円くらいです。

弁護士費用のことを考えると、赤字になる可能性が高く、ほとんどの飼い主さんが諦めて和解で済ませてしまいます。

裁判自体は当たり前のように起こせるのに、もし勝訴してもダメージを負うのは相手ではなく自分のほう。だから、多くの飼い主さんが治療費の返還程度の保証で終わらせてしまうことになるんですね。

動物病院で起こる事故やトラブルとは?

動物病院で起こる事故やトラブルは、医療事故に関わることだけではありません。判例や相談の例をもとにあげると、たとえば以下のようなトラブルがあります。

  • 医療過誤による死亡や障害など
  • ペットホテルに預けていたペットの突然死
  • 入院またはペットホテルに預けたペットの逃走

うちの子の例を見ると、

『知識や経験不足の獣医師による診察でうさぎが暴れて骨折。適切な処置が行われないまま飼い主のもとに返され、別の病院で治療を受けたが死亡した。事故を起こした病院の責任者からの謝罪はなし』

なので、医療過誤による障害、それによる死亡にあたります。

このような診察時の事故だけではなく、治療時に不適切な投薬や施術を行ったことでトラブルとなる医療過誤の例もあります。

意外かもしれませんが、病院のペットホテルに預けていて亡くなるというケースもあります。

原因はストレスの場合が多いのですが、たとえば猫やうさぎなど、小動物の場合は環境の変化が大きく影響します。犬と同じ室内でケージだけを分けて預けられるような環境では、ストレスが溜まりやすいです。

ただでさえペットホテルというストレスの溜まる場所に預けられるのに、近くで天敵のにおいや気配を24時間感じるような環境では、落ち着けるはずがありません。

人にとっては些細なことでも、ペットの突然死につながることがあるのです。

ペットホテル利用の場合、入院と違って獣医師や看護師が頻繁にチェックするわけでもないため、容態の変化に気付かれにくい点も影響しています。

また、小さな動物病院で起こりやすいのが、ペットの逃走です。診察時に扉や窓を閉め忘れていたら、そこから逃げ出してしまったというケース。

最悪の場合は、飛び出した際に病院の前の道路で車にはねられてしまうことも。

家まで帰っていてくれれば良いのですが、驚いてパニック状態で飛び出したペットが自力で帰ってきてくれるのは、難しいようです。

動物病院での事故やトラブルというと、医療過誤ばかり思い浮かべてしまいますが、他にも上記のようなトラブル(突然死や逃走)があるため、こまかな点でも注意しましょう。

何故、動物病院の事故やトラブルで裁判になるの?

動物病院に限らず、医療過誤が起こる可能性はけして0にはできません。人が関わっている以上、間違いはどうしても起こってしまうためです。

ただ、そこで当事者同士の謝罪や賠償だけで終わらないのは、やっぱりそれなりの理由があるからなんですね。

>>『国民生活センター:判例集:ペット医療の過誤

こちらの国民生活センターの判例集は一例ですが、単なる『手術によるダメージに耐え切れなかった・回復できなかった』ことによる死亡ではない場合は、飼い主さんも納得できません。

この判例では、猫の避妊手術時に猫が肥満状態だったことを理由に、通常とは異なる手術方法となっています。その際に尿管を誤って縛ってしまい、それが原因で手術後の排尿が困難になったそうです。

排尿できなくなった猫は、尿によって手術前よりも1kg以上重くなった状態で死亡しました。

手術に耐えた後、排尿できず、わけもわからない痛みや苦しみの中亡くなってしまったことを思うと、飼い主さんの気持ちは耐え難いものだったでしょう。

謝罪や医療費の返還だけでは許せない。そう思ったときに相手にできるのは、裁判で訴えるくらいなんです。

本当は獣医師を殴って病院を潰してやりたいけれど、そんなことをしたら自分が逮捕されてしまう。では、少しでも相手を反省させたり苦しめたりする方法を探すしかない。

結局、記録が残る裁判を起こすくらいが精一杯。だからこそ、動物病院で納得のできない事故やトラブルが起こったときは、飼い主さんの多くが裁判を考えるのです。

支払われる慰謝料は少ないですが、それでも近年は増額傾向にあります。モノとしてではなく、司法の場でもペットは家族の一員だと認められ始めているためです。

動物病院での事故やトラブルからペットを守る予防方法

動物病院での事故やトラブルのいくつかは、飼い主さん側の行動で予防ができます。もし事故やトラブルが起こっても、普段から行っている予防で適切な対処をとれるようになります。

動物病院での事故やトラブルを防ぐには、普段から以下のような点に注意しましょう。

  • 腕の良い(ペットに合った)獣医師を選ぶ
  • ペットにとって良い環境の病院を選ぶ
  • 普段からペットの治療記録や健康記録をとる

基本はこの3つです。

腕の良い獣医師を選ぶのは、なにも特定の手術や治療で有名な人を指名しなければならない、というわけではありません。(その特定の病気になったときは頼りたいですが)

普段通う動物病院なら、きちんと診たり処置ができる獣医師を選びます。病院ではなく、獣医師です。

というのも、『病院自体はうさぎの治療で有名だけど、実際は研修医ばかりで院長以外は頼りにならない』というケースも珍しくないためです。

病院によっては獣医師の指名でお金をとられることもありますが、万が一を考えるときちんとした獣医師に依頼すべきです。

まずは健康診断がてら、ペットに何の問題もないときに診察に行って、獣医師を何人か知っておくのがおすすめ。

病院に行く前に、先に電話で「○○(ペットの種類)を診るのが得意な先生はどなたですか?」と聞いておいて、その先生がいる日に健康診断を受けに行くとスムーズです。

ペットが猫やうさぎなど、小動物の場合は入院環境やホテル環境も要チェック。最低でも犬とは別室になっている病院を選びましょう。

狭いからといって犬と猫やうさぎを同じ部屋に並べたケージに入れる病院は、正直言って信用できません。中には診察室や待合室も分けてくれている病院があるので、そういったところもチェックしてみてください。

そして、何より大切なのが普段からペットの治療記録や健康記録をとっておくことです!次の見出しで詳しく解説しますね!

ペットの治療記録や健康記録が役立つ理由

うさぎのセミナーで講師の方に言われて知ったのですが、動物病院での治療内容は個人で記録しても問題ないそうです。

たとえばレントゲン画像などは、スマホやカメラで撮影してもOK

中には嫌がる先生もいるかもしれませんが、本当にペットのことを考えるなら、嫌がられてもできる限りこまかく記録しておくべき!だそうです。

何故なら、万が一の際に役立つから。

急な病気になったとき、いつも行き着けの動物病院が開いているとは限りません。夜間の場合は夜間診療をしている病院に行くことになります。

もし何らかの病気の治療中だった場合は、治療内容を普段とは違う獣医師に伝える必要があります。投薬内容によって、「この薬を使っていてこの症状なら~」と、診察結果が左右されることもあるのです。

医療過誤の可能性を低くできますし、もし悲しい結果となったとき、「本当に適切な治療だったのか」を第三者に判断してもらう際の材料となります。

もし裁判沙汰となったとき、必要なのは第三者の目で見ても納得できる証拠です。

普段は愛するペットに最適の治療を受けさせるために、万が一のときは泣き寝入りしないために、治療記録は残しておきましょう。

健康記録(フンの様子や食事内容、体重など)もとっておくと、ちょっとした変化に気付けて病気の早期発見にもつながります。こちらの記録も普段からとっておきましょう。

動物病院でもし事故が起こったときの対処法

動物病院で事故が起こったときは、難しいですがまず冷静に状況を確認しましょう。

  • 適切な診察や治療だったか?
  • 獣医師やスタッフは誠実な対応だったか?
  • 必要な資料は揃えられるか?

最低限、診察や治療が適切だったかどうかの判断は必要です。自分自身を納得させることも、今後の行動を決めるにも必要な情報です。

診察や治療時、事故が起こった後の獣医師たちの対応を参考にするのも良いでしょう。誠実に謝罪するか、しないかだけでも次の行動指針は変わるはずです。

訴える訴えないは、すぐに決めなくて大丈夫です。日本獣医師会の報告によると、訴えまで平均1年ほどかかっている飼い主さんばかりだそうです。(証拠集めなどもあるので、すぐに行動するほうが難しいかもしれませんね)

ただし、もし「この獣医師の態度は許せないし治療は不適切だった!訴えたい!」と後でなったときに少しでも勝訴の可能性をあげるために、できることはやっておきましょう。

カルテのコピーをもらったり、証言を録音したり、第三者が見ても分かるような証拠を集めます。

スマホのアプリでも録音できますが、個人的には録音機器は別で用意しておくほうがおすすめです。すぐにスマホを使える状況にしておいたほうが安心ですよ!

>>『OLYMPUS Voice Trek ICレコーダー シルバー V-862 SLV』は、microSDカードでデータ移行が簡単なのでおすすめ。

ちょっと高いですが、部屋の大きさに合わせて自動で音声調節もしてくれて便利です。安物を買ってボソボソ声しか録れてなかった!となるよりマシですよ。

手術後に自宅で不審死をした場合、別の動物病院で解剖を依頼することもできます。実際、解剖によって医療過誤が証明された例もあります。

とにかく(訴えるにしろ、和解するにしろ)、決めるより先に必要になるかもしれない証拠は、できるだけ集めておきましょう。

動物病院で起こった事故やトラブルはどこで相談するべき?

動物病院で起こった事故は、ペット法務関連に強い弁護士に相談するのがおすすめです。

インターネットで探しても良いですし、適当に弁護士の無料相談や30分相談(5,000円くらい)を利用して、事情を話し、知り合いにペット関連に強い弁護士がいないか紹介してもらいましょう。

東京だと渋谷総合法律事務所さんが有名ですね。「いぬのきもち」などで法律関連の連載をされている方です。

もし裁判ではなく、当事者同士で和解になった場合。お互いに書類上で「今後いっさい関わりません」という約束を交わすことも考えてみてください。

獣医師は都道府県ごとに獣医師会が存在するので、何らかのトラブルに巻き込まれる可能性もないとはいえません。何か起こったときの武器になるため、和解の際は書類で互いに関わらないことを約束しておきましょう。

書類作成は、行政書士に相談すると作ってくれます。こちらも最近はペット法務の取り扱いをアピールしている事務所があるようなので、探してみてください。

大阪だとアミ・インターナショナル行政書士事務所さんなどなど。

ペットが動物病院で事故に巻き込まれないためにできることをしよう

ペットの事故は、ある程度は飼い主さんのちょっとした注意で防ぐことができます。

きちんと治療実績のある獣医さんですか?とくに、うさぎ、鳥、爬虫類などはきちんと治療できる獣医師が少ないため、たとえ診療可能項目に書いてあっても必ず下見しておきましょう。

健康診断に行ってみたり、そのペット(うさぎ・鳥・爬虫類などの)専門店でおすすめの獣医師を聞く手もあり。

施設は、万が一ペットが診察室を脱走しようとしても、すぐに外に出れるような造りになっていないところなら、安心です。二重扉になっていたり、ボタンを押さないと明けられない自動ドアだったり。

治療記録を病院任せにせず、自分でもとっておくと便利です。レントゲンなども獣医さんに一言いって写真にとっておきましょう。投薬記録は夜間診療の病院に行くことになったときに役立ちます。

医療である以上、凄腕の獣医師でも治せないことはありますし、間違うこともあります。大切なのはどれだけ予防できるか、起こった後の対処はどうするかです。

どんな結論(訴えるのか和解するのか)を選んでもすぐに動けるよう、普段からできる予防と、事故やトラブルが起こった後にするべきことは、しっかり覚えておきましょう!

>>『ペットメモリアル うちの子のきろく 』こういう健康手帳を利用するとまとめやすいです。

>>『OLYMPUS Voice Trek ICレコーダー シルバー V-862 SLV』も、獣医師の説明(投薬のアドバイスなど)を記録しておくのに便利です。

看護のアドバイスなどは結構覚えきれないので、ICレコーダー1つ持っていると普段から役立ちますよ!

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