冬の寒さが原因ではないうさぎの病気~寄生虫によるコクシジウム症~

冬の寒さの中、食生活や飼育環境によってはうさぎが体を冷やし、おなかを壊すことがあります。とくにあまりケージから出してもらえなかったり、高齢で自力で動けないような、慢性的な運動不足の子は体温をなかなか上げられません。

体力が少ない、体の小さなうさぎも要注意。ちょっとしたことでおなかに異常をきたしてしまいます。

ここで注意したいのが、うさぎがおなかを壊すのは冬の寒さだけが原因ではない、ということ。もしかしたら、冬の低い気温とは無関係な病気かもしれません。

今回は、うさぎがおなかを壊さないための対策と、おなかを壊したときの対処法をご紹介します。

うさぎが冬におなかを壊す理由

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冬の気温は冷たく、毛皮に覆われたうさぎでも凍死することがあるほどです。うさぎの適切な気温は諸説ありますが、20~24度前後を目安に寒すぎず、暖めすぎないようにしましょう。

うさぎがおなかを壊す理由として、冬によく考えられるのが

  • 体を冷やしている
  • 水分をとりすぎている
  • うっ滞(毛球症)

この三つが挙げられます。

寒さ対策が不十分だったり、運動不足で自力で体温を上げられない場合は体だけではなく床下からくる冷気でおなかも冷やしがちです。生野菜を多く与えているご家庭では、冷蔵庫から出したばかりの野菜を与えるとおなかが冷えてしまいます。

生野菜を与えている場合と同じ理由でおなかを壊すのが、水分のとりすぎです。生野菜を多く与えてしまうと水分も多くとることとなり、やはり体を冷やす原因となるのです。

換毛期の真っ只中から直後は、うっ滞(毛球症)の可能性も考えなくてはなりません。我が家のチビがそうだったのですが、おなかの中に毛とペレット、牧草などが絡み合い塊となったものができると、消化不良になります。結果、おなかを壊した時のような症状を起こします。

うさぎがおなかを壊した時の症状のひとつが、下痢です。体を冷やしたり、水分のとりすぎになったり、毛球がおなかに溜まったりした場合、消化がスムーズにできず、下痢になるのです。

<おなかを壊さないための対策>
  • 適度に暖かい環境を作る
  • 毎日同じくらいの運動をさせる
  • 冷たいものを食べさせない
  • 生野菜より乾燥野菜を与える
  • 牧草を主食とする
  • 毛球症予防のサプリを活用する

日ごろからできる対策は、まず冬場であれば適切な暖かさの環境を作ってあげること。エアコンが最も手軽ですが、電気代や効率を考えるとペット用ヒーターがおすすめです。ケージ内に入れるタイプケージ外に置くタイプもあり、人間も使えるケージ外に置くタイプの遠赤外線ヒーターが人気です。

※ヒーター関連の情報はこちらも参考にしてみてください。
→→『うさぎの冬の寒さ対策~うさぎ用マイカヒーターなどおすすめ防寒グッズ~』へ

ヒーターの他、ケージ周りをダンボールで囲ったり窓から離した場所にケージを移動させるだけでも随分変わります。一部のケージには専用のカバーが別売りで用意されているので、一度探してみてはいかがでしょうか。

毎日の運動も大切です。血行を促して体を温めるのはもちろん、内臓のはたらきを活発化させるためにも、ある程度の筋力が必要です。そのため、毎日室内で遊ばせるようにしてあげましょう。

時間も毎日同じくらいの長さで、たとえば1時間と決めたら1時間ケージから出してあげます。途中でうさぎが自らケージへ戻っても、また出てくることがあるので、1時間は必ずケージの入り口を開けたままにしてください。時間帯は同じでなくても構いませんが、遊ぶ時間の長さだけは注意します。

高齢うさぎや子うさぎは、自分からケージへ戻ることができない場合もあります。トイレや木製ハウスをケージの外に出してあげておくと良いでしょう。ラビットサークルを活用すると、コードを噛んで感電するなどの思わぬ事故も防げます。

食事に関してはとにかく基本を守ること。牧草を主食に、ペレットが副食です。野菜は少量を与え、けして主食にはしないでください。中には野菜のみで育てているという飼い主さんもおられますが、おなかを冷やさない対策としては避けたい飼育方法です。

基本的な食事は体を冷やさないための対策になると同時に、うっ滞(毛球症)予防としても効果的です。おなかが弱い子や換毛期中のうさぎには、毛球症予防のサプリをおやつとして与えてみるのもおすすめです。

ただし、サプリの与えすぎは栄養過多による尿結石を引き起こす危険があります。味を好む子も多いですが、喜んでいるからといって与えすぎるのはやめましょう。

※冬のエサの与え方についての詳細はこちらでも解説中です。
→→『冬のうさぎのエサの与え方と注意点』へ

冬の寒さ以外が原因でうさぎがおなかを壊すコクシジウム症

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ここまでは、冬の寒さが根本的な原因で起こるおなかの不調を説明しました。同時に注意したいのが、冬の寒さ以外が原因で起こるおなかの異常です。

冬の寒さや水分のとりすぎ、うっ滞とは別の理由でも、うさぎが下痢をすることがあります。その理由のひとつが、寄生虫によるコクシジウム症です。

コクシジウム症はうさぎの他に子猫にも見られる寄生虫による病気で、どちらも消化器に影響を及ぼします。多くの場合は感染していても症状が出ないまま体外に糞と一緒に排出されますが、発症した場合はタール状の下痢が見られます。

ペットショップで購入してきたばかりの子が下痢をしていた時は、動物病院で糞の検査をしてもらいましょう。ペットショップでも検査されていますが、検査で見つからないこともあるため、見落とすことがあります。

子うさぎは体力が少ないため、放置していると死亡につながります。「昨日は下痢をしていたけれど、今日は下痢が治まったみたいだから大丈夫かも?」と思っていると、実は手遅れになっていた、というケースも多いです。発見したら早めに病院へ連れて行きましょう。

<コクシジウム症の対策>

基本的には発症したらすぐに動物病院へ行きます。うさぎによっては、タール状ではなく多少軟らかい程度の便となって出ることもあり、判断が難しいです。

多頭飼いしているご家庭や子猫が同居しているご家庭では、ケージ全体の消毒を行いましょう。便に含まれる寄生虫が次の個体へ感染できるようになるまで、時間がかかります。冬の気温では24時間~40時間で感染できる状態となります。その前に片付けなければなりません。

消毒方法は、熱湯をかけるだけ。一般的な消毒スプレーやペット用の除菌スプレーでは、寄生虫には効果がない場合が多いです。100度近い熱湯をかけることで殺虫するのが効果的です。

ケージを外に出して熱湯をまんべんなくかけ、消毒しましょう。プラスチック部分は変形する危険があるため、事前に耐熱温度を調べておくことをおすすめします。

プラスチック部分の変形が不安な方は、スチーム掃除機などを利用して、変形がないか少しずつ確認しながら蒸気を当てて殺虫していく方法もあります。

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ペットショップから来たばかりのうさぎが感染していなくても、先に猫を飼育しているお宅では注意しましょう。猫を近づけさせないこと、猫の糞は早めに片付けることを意識してください。

季節問わず注意すべきコクシジウム症は冬は別の病気との判別が重要

コクシジウム症自体は、冬に特化した病気ではありません。30度前後の環境でも感染できる状態になるため、春や秋、初夏のあたりも注意すべき病気です。

ただし、冬の場合は記事の前半で説明したような『冬の寒さでおなかを壊した』状態と混同する危険があります。そのため、きちんと判別しなくてはなりません。

エサやりや環境に心当たりがない場合は、コクシジウム症の可能性も考えてみましょう。寒さと寄生虫、どちらが原因であるにせよ、一刻も早く動物病院へ連れて行くことを心がければ、助かる確率はかなり上がります。

コクシジウム症は一度発症すると、寄生虫の駆逐に1週間以上かかるケースがほとんどです。猫を飼っていたり多頭飼いしていたり、うさんぽが日課となっているお宅は、定期的にケージを熱湯消毒するようにしてください。

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うさぎの夏の暑さ対策をまとめました。

うさぎの夏の暑さ対策、飼育方法の注意点はこちら





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