パスツレラ菌感染予防の方法~同居の猫からうさぎに伝染させないコツ~

うさぎの風邪とも言われるスナッフルの主な原因となるパスツレラ菌。犬は75%、猫はほぼ100%、口腔内などに保菌していると言われています。

このパスツレラ菌の怖い所は、接触や空気感染で簡単に伝染してしまうこと。ペットから人はもちろん、犬や猫からうさぎへ感染することもあります。

今回は、とくに100%の保菌率と言われている猫に注目して予防方法をまとめてみました。うさぎと猫を一緒に飼っているお宅や、これから飼いたいと思っているお宅は、パスツレラ菌の感染予防についてきちんと知っておいてください。

※小鳥と同居させる場合の注意点に関する記事はこちらです。
→→『うさぎと小鳥を一緒に飼える?ストレスと病気から考える同居問題

犬や猫の口内にいるパスツレラ菌の特徴と症状

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パスツレラ菌は、日和見菌でもあります。感染力が強いわりに、感染してすぐに発症するとは限らない菌です。免疫力の低下している人や、体力の少ない動物が発症しやすいです。

感染して発症する場合は、早いケースで30分や数日。遅い場合は数ヶ月や数年ということも珍しくありません。

人にも感染することがあり、人のパスツレラ菌保菌者のほとんどが犬や猫からの感染です。まれにうさぎや鳥などの小動物を介することもありますが、多くの場合は犬や猫との過剰なスキンシップ、あるいはひっかき傷や噛み傷によるものです。

<パスツレラ菌の主な症状>
  • 呼吸器疾患(肺炎や気管支炎、蓄膿症など)
  • 皮膚の炎症や痛み(噛み傷や切り傷の場合)
  • うさぎの場合はスナッフル(くしゃみなど)

感染力が強いパスツレラ菌ですが、感染源は限られています。豚などパスツレラ菌を保菌した動物の血を吸った蚊や、犬猫によるひっかき傷、噛み傷、そしてくしゃみなどの空気感染です。

空気感染よりも、飼い犬や飼い猫とじゃれていて引っかかれたり噛まれたりした場合の、皮膚を介しての感染の方が起こりやすいです。また、エサやおやつを口移しで渡している場合も感染しやすいため、注意すべきです。

うさぎに感染する場合は、もともとペットショップで同じケージ内にいたうさぎから伝染するケースが多いです。感染しても発症しない子もいるため、発症させないことを意識した飼育をしましょう。

パスツレラ菌の常時保菌者である犬や猫には、あまり症状が現れない点も特徴です。

犬や猫からうさぎにパスツレラ菌が感染する可能性は?

飼い犬や飼い猫が原因でうさぎに感染することは珍しいです。というのも、それぞれの生活テリトリーが異なるため。中には一緒に寝るくらい仲良しな子たちもいますが、ほとんどの家庭ではお互い距離を置いて生活しています。

ただし、なるべく猫をうさぎのケージに近付けないようにしましょう。猫は動くものを見ると本能的に手(前足)を出してしまう生き物です。どんなに賢い子でも、この本能に逆らうことは難しいものです。

しかも猫の前足は犬より細く、うさぎのケージ内にも入ります。ケージの中でゴソゴソ動くうさぎを見たら、本能が刺激されてついつい爪をたてた前足で触れてしまう可能性が高いのです。

猫のパスツレラ菌は口内が主な居場所ですが、その口内には舌があり、猫は舌で自分の全身をグルーミングします。この際に付着したパスツレラ菌が、猫の爪に潜んでいます。

パスツレラ菌が付着した猫の爪が触れた自分の毛を、うさぎが舐めてしまったら?簡単に感染してしまいます。

この可能性を考慮して、うさぎのケージには最初から猫が近づけないようにしておく必要があります。猫とうさぎを一緒に飼う場合は、上手に同居させなくてはなりません。そのポイントは次のとおりです。

<猫とうさぎを同居させるコツ>
  • なるべく別の部屋で飼う
  • うさぎ用ケージにカバーをかける
  • 猫とうさぎの食器は完全に分ける
  • うさぎ用アイテムを猫が舐めないようにする
  • 猫は室内で飼う(外出させない)
  • 猫の爪はこまめに切る
  • 猫ノミ対策を必ず行う

できるかぎり生活圏を分けるのがもっとも効果的です。別の部屋で飼育すれば菌の感染を防げるだけではなく、すでにうさぎが保菌している場合も『肉食獣である猫が近くにいるストレス』で発症してしまう、というリスクを避けることができます。

うさぎのケージに猫が近づかないようにするのはもちろん、近づけたとしても触れられないようにする工夫も必要です。

市販されているケージ用のカバーを活用してみてください。薄暗さでうさぎも落ち着く上、ケージの外におしっこが飛び散るのも防止できるので、パスツレラ菌予防以外としても役立ちます。カバーされることでケージ内のうさぎが猫の視界に入らず、ケージの隙間から前足を入れられることもありません。

感染源となりやすいのは、唾液です。唾液が付着した爪や舌だけではなく、食器も要注意。猫用とうさぎ用は完全に分け、エサを与える時もうさぎが先で、猫を後に用意してあげるようにしてください。これだけでかなり予防できます。

うさぎを部屋で遊ばせるお宅は、うさぎが触るものにも注意しましょう。除菌スプレーを毎回使用します。猫がうさぎ用おもちゃや食器を舐めたりしないよう遠ざけておくことも忘れずに。サークルを使用する場合は、サークルもしっかり除菌スプレーで拭いてあげてください。

猫の飼育方法自体も見直すことが大切です。外で別の猫から体毛に付着させられたり、蚊やノミを付着して帰ってくることがあります。猫はなるべく室内飼いにして、他所で伝染させられるのを防ぎましょう。

他にも爪をこまめに切っておくこと、猫ノミ対策もきちんと行うことも重要です。唾液ほどではありませんが、猫ノミが原因で感染する例も少なくありません。むしろ、唾液対策をしている場合でうさぎが猫から感染させられるのは、ほぼ猫ノミによるものだと言われるほどです。

犬の感染症も猫ノミが原因であるケースが多く、ノミ感染の70%近くが猫を介して伝染したものです。ノミを撃退するにも予防するにも、猫に市販のノミ取りを活用するか、獣医さんで定期的にノミ予防の薬を添付してもらう方法が効果的でおすすめです。

うさぎにも使える製品もあります(こういうの→『アドバンテージプラス 猫用(動物用医薬品)』)ので、試してみてください。猫とうさぎ両方に使用しておくと、予防効果がかなり上がります。

※ノミ対策の薬は最初は動物病院で相談して購入、処置してもらうようにしてください。問題ない場合のみ2回目以降から通販サイトなどを利用すると安く手に入れられます。

パスツレラ菌対策で猫とうさぎを安全に同居させる方法まとめ

パスツレラ菌が面倒なのは、潜伏期間があること、日和見傾向にあること(体調が良いときは発症しにくい)、そして一度感染すると排除が難しいことです。

治療には抗生物質を用いますが、長期間の使用が必要です。途中で症状が軽減したからといって薬をやめると、再発する可能性が高いです。

パスツレラ菌の感染を予防するには、猫とうさぎの両方で対策を行い、彼らが直接接触する可能性を極力排除すること。同じ家に住んでいるのに顔を合わせられないなんて可哀想、と思うかもしれませんが、彼らを病気から遠ざけるにはもっとも効果的で確実です。

<猫とうさぎの共存におすすめのアイテム一覧>

うさぎのケージ用カバー

猫用爪切り

猫用のケージ

・猫うさぎ両方に使えるノミ駆除剤

うさぎ用ケージカバーはケージのサイズに合ったものを購入しましょう。ケージを購入する際に同じメーカーから出ているものを買うと失敗しません。猫用のケージは用途に合わせてキャリー機能の有無で決めると良いですよ。移動する予定がないなら、キャリー無しのものを購入すると安く済みます。

獣医さんのブログや衛生商品を取り扱う会社のコラムなどいろんな資料を見ましたが、感染予防はやはり接触させないことが一番でした。他にもできる予防は感染源となるノミやダニを排除するために、こまめな清掃と除菌を行うこと。

あらゆるウイルスや細菌を除菌できるスプレー(こういうの→『ウイルス除去率99%チャーミスト』)を使ったり、こまめに掃除機をかけるだけでも効果的な対処法となります。もちろん、猫と遊んだ後にうさぎと遊ぶ場合や、うさぎと遊んだ後に猫と遊ぶ場合は、手洗いうがいも重要です。

パスツレラ菌予防としては以下の記事もご参考に。
くしゃみや鼻水を出すうさぎの病気~パスツレラ菌が原因のスナッフルとは~



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