うさぎの冬の換毛期の準備と対策

冬のはじまりは、うさぎにとって換毛期の到来でもあります。年に4回換毛するうさぎですが、その中でも最も体力を使うのが、夏と冬の2回。その過酷さゆえに、体力低下による病気や死亡のリスクも出てきます。

今回は、冬のうさぎの換毛期に向けてできる準備と、いざ換毛が始まった時の対策についてご紹介します。

うさぎの換毛期は命がけ

うさぎの換毛期は、年に4回あります。つまり季節ごとに毛の生え変わりがあるとも言えるのですが、この際、かなりの体力を消耗します。

まずうさぎは草食動物であり、エネルギー源となるのは主にアルファルファやチモシーといった牧草や牧草が固められたペレットです。ある程度の栄養分は含まれていますが、それでも肉などに比べて効率の良い栄養摂取とは言えません。

このことはパンダを例にすると分かりやすいかもしれませんね。パンダは巨体を維持するために、常に食べ続けなければなりません。それはパンダが肉食でありながら笹ばかり食べている影響もあるのですが、それほど植物のみの食生活では摂取できる栄養分が少ないのです。

同じ草食動物であるヤギなども、エネルギーを得るために常に草を食べています。常に食事をしておかなければ十分なエネルギーを得られません。また、うさぎは大型動物に比べて内臓も小さく、腸の長さも短いです。おまけに牛のように複数の消化器官を持っているわけではないので、食事で常に内臓を動かさなくてはすぐに弱ってしまいます。

そのようなデリケートなうさぎが、全身の毛を生え変わらせるのです。ただでさえ少ない栄養分が体毛の生え変わりに使用されるため、下手をすると栄養不足の危機に面します。

さらに、生え変わりで体力消耗している中、グルーミングによって古い毛を飲み込んでいます。消化機能も低下しがちな時期に消化できない毛を大量に飲み込むこととなるため、換毛期はいつも以上にうっ滞(毛球症)のリスクが上がります。

体力低下だけではなく、毛球症で命を落とす危険まで出てくるのです。これらのリスクを少しでも減らすためには、飼い主の私たちが十分なケアを行ってあげなくてはなりません。

※換毛期についての解説は別の記事でも取り上げています。
→→『うさぎの飼育日記⑤~換毛期到来!うさぎの毛替わり時期っていつ?~』へ

うさぎの換毛期の準備

まずは換網期を迎える前に十分な準備をしておく必要があります。うさぎのグルーミングはいつも以上に必要となります。グルーミング用のブラシは用意していますか?

個人的におすすめなのは、こちらの全部がラバーでできたブラシです。

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丸洗いできるので清潔に使用できる上、1度でごっそりと抜けた毛を回収してくれます。しかも他のステンレス製の毛でできたブラシとは違い、痛くない&刺さらないので顔や耳付近も安心して使えます。我が家のはーくんも、これに変えた後は嫌がらなくなりました。

以前はステンレス製の細い毛が生えたブラシを使っていましたが、自分の手を撫でてみると結構痛いんですよね。我が家の子も嫌がるので、ラバー製のものを使い始めて以来、ステンレス製は使わなくなりました。

また、グルーミング時に飛び散る毛をキャッチするアイテムもあると便利です。掃除機は音がうるさく、吸引力も強いのでうさぎ自体が嫌がります。うさぎ専用の集毛器なら音も小さく、吸引力も強すぎないので安全に使えます。

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ちなみにケージに取り付けるタイプもあります。

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こちらは常時設置なため、人によっては動作音が気になる場合もあるようです。集毛器というよりケージ内の換気として使用した方が良いでしょう。脱臭効果も期待でき、冬にはもってこいですが、換気という面では夏でも活躍しそうな代物です。

私が重要だと思っているのは、何より食事です。換毛期はとにかく栄養が必要!なため、我が家ではエサは食べ放題にしています。ペレットも牧草もたっぷり与え、好きなだけ食べさせています。

太らないの?と思われそうですが、うちの子はむしろ痩せすぎ疑惑があり、獣医さんから「もうちょっと体重あっても良いんだけどねえ」と言われるほどです。これは高齢なのも影響しているんですが、若いうちにきちんと与える量を考えて、太らせないようにしていたおかげかな、と思っています。

むしろ冬は太らせて良いのでは、とも考えているのですが、今のところ太る様子はないです。この経験から、高齢うさぎさんを飼っているお宅は換毛期(とくに冬の)は食事量を増やしてあげてみてください。たくさん食べさせて、生え変わりに備えさせてあげましょう。

牧草も栄養の豊富な1番刈りをメインにします。高齢うさぎや肥満うさぎは栄養よりも繊維質の多い2番刈りや3番刈りの方が良いのですが、この換毛期の時ばかりは1番刈りの栄養が豊富なものを与えてください。

かといって、栄養をたくさん与えよう!と野菜やおやつのあげすぎは注意が必要です。野菜はおなかを冷やす心配があり、おやつの与えすぎは虫歯などの病気を招きます。どうしてもという場合は乾燥野菜が歯ごたえもあっておすすめです。

人間や他の動物も同じですが、食事をするだけで体温は1度ほど上がると言います。冬はたくさん食べるだけでも寒さ対策となるのです。肥満には気をつけつつ、たくさん食べさせてあげましょう。

若いうさぎや、子うさぎを飼育しているお宅も、様子を見てエサの量や内容を調節してあげてください。牧草は胃の中の毛も絡めとって排泄をうながしてくれるので、その意味でも欠かせないエサです。

換毛期がはじまったらケージ内の環境に注意

換毛期がはじまったら、食事はそのまま栄養たっぷりのものを与え、グルーミングも毎日行いましょう。毛量が多い子や長毛種の子はとくに意識して、暇さえあれば1日に何回でもグルーミングしてあげるつもりでいてください。朝と夜の2回は必須です。

ただし、中にはグルーミングをストレスに感じる子もいます。様子を見て嫌がるようであれば、ブラシを使わず体を手で撫でてあげ、少しずつ抜け毛をとる方法で行いましょう。小さい頃からブラシに慣れさせておくとグルーミングが楽になります。

ここで注意したいのが、ケージ内の抜け毛状況です。ケージの隅をよく見てください。抜けた毛がたまって塊になっているはずです。こまめに手でつまんだり、掃除機で吸い取って掃除しましょう。放置しておくとあやまって食べて毛球症になったり、そこにおしっこをして不衛生状態になります。

自分の匂いがする毛がたまっていると、安心してトイレとして使ってしまうようです。こまめに毛は取り除き、もしおしっこや糞をしてしまったら除菌スプレーで除菌と消臭をしておきます。

ペット用の『カンファペット』あたりが安全に使えるのでおすすめです。人間用はペットにとって有毒なものも含まれているので(人間にもあまりよくない成分です)使わないようにしてください。

見落としがちなのが、ハウス内やマットなどの防寒具です。布製の防寒具やうさぎが隠れられる小さいハウスをケージ内に入れている飼い主さんは、そちらも毛がこびりついていないかチェックするのを忘れずに。

我が家では、汚れても使い捨てできるように百均のひざ掛けを買って使っています。フリース製なので結構暖かいですし、ケージ内に敷くだけで床からの冷気を遮断してくれます。マイクロファイバーも試しましたが、フリース製の方が我が家の子はお好みだった様子。

もちろん、布を噛んでしまうような癖のある子は、布製品を控えるようにしましょう。うさぎは吐き出せない体質をしているため、誤飲した場合はとても危険です。普段、室内で遊んでいる時にカーテンやカーペット、服に興味を示さないかチェックしておきましょう。

うさぎの冬の換毛期対策まとめ

冬に訪れるうさぎの換毛期は、他のシーズン以上に気をつけてあげてください。体力消耗の激しさはもちろん、衛生面でも注意してあげたいところです。

グルーミング用のブラシはもちろん、必要があればグルーミング集毛器も用意しておくと抜け毛の処理に困ることがありません。

抜け毛を放置しておくとトイレにしたり、エサが落ちて雑菌の温床になることもあります。早めに掃除して、除菌対策も忘れずに。

毛球症のリスクも跳ね上がる時期です、少しでも異常を見つけたら、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。少しでも予防するためには、牧草とたくさんの水分で代謝をスムーズにしてあげることが大切です。

冬はどんな生き物も死亡率がぐっと上がる時期です。冬の対策をきちんとしているか否かでうさぎの寿命あるいは健康寿命(介護を必要としない状態)が決まると思ってください。

※冬の寒さ対策の記事も参考にしてみてください。
→→『うさぎの冬の寒さ対策~うさぎ用マイカヒーターなどおすすめ防寒グッズ~』へ



ペット保険の必要性について書きました。

ペット保険は本当に必要?うさぎや犬猫の病気と手術リスク





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