うさぎと小鳥を一緒に飼える?ストレスと病気から考える同居問題

先日ペットショップへ行った時にふと疑問に思ったのが、小鳥とうさぎの同居は可能なのかどうか?です。そこでは小鳥の籠の向かいにうさぎのケージを並べていたのですが、見ているかぎりうさぎがくつろげているようには思えませんでした。

何より、うさぎの病気の原因菌の一つ、パスツレラ菌は小鳥も保菌している菌です。

今回は、ストレスと病気の2つの視点から『小鳥とうさぎの同時飼い』は可能なのか否かをまとめてみました。

※猫と同居させる際の注意点についてはこちらです。
→→『パスツレラ菌感染予防の方法~同居の猫からうさぎに伝染させないコツ~

うさぎは鳥の声が苦手!ストレス過多になる危険

うさぎを飼っているお宅の方は、うさぎの前で口笛を吹いた時、うさぎがいつもと違う反応をしたという経験はありませんか?あからさまに暴れだす子もいれば、少し耳を立ててこちらをうかがっているような仕草を見せるだけの子もいます。

どちらのケースも、うさぎが口笛を鳥の鳴き声ではないか、と疑って警戒している証です。

うさぎは草食動物であるため、鳥や他の動物に警戒を抱きやすいです。小鳥の他にカラスやワシ、タカなど、人間の家の近くを飛び回る大きな鳥も少なくありません。彼らはうさぎをエサとして襲うことがある鳥です。

うさぎは本能的に鳥の声が聞こえると、警戒するようになっています。また、鳥だと勘違いしていない場合も普段聞くことのない音がするとストレスや恐怖を感じることが多いです。

もしうさぎと小鳥の両方を飼いたいと思うのなら、同じ室内に籠やケージといった飼育グッズを置くのは止めましょう。鳥の声が直接聞こえない(聞こえたとしても部屋の壁や扉を隔てている)状態で飼育しなくては、うさぎが慢性的なストレスを抱えることとなります。

実際、うさぎが鳥の鳴き声に怯えているシーンを見たことがあります。大阪の某ペットショップではうさぎのケージの向かいに鳥コーナーがあり、いくつもの鳥籠が重ねられているのですが、夜になるとこの鳥が一斉に鳴きだします。

鳥は夕方になると寝床となる木で自分のスペースを確保する際、鳴き声で縄張り主張をします。よく都会でも一本の木に雀が集まって一斉に鳴いている姿を見かけますが、あれと同じ状態が別の鳥でも起こります。

鳴き方と時間帯から、ペットショップの鳥も恐らくその縄張り主張をしているのかなと思うのですが、かなりうるさいです。人間でもちょっとうるさくて頭がおかしくなりそうなくらいの鳴き声を、毎日向かいで至近距離で聞かされるうさぎ。

ストレスは相当のものだと思われます。実際、過敏な子は鳥が鳴きだすと同時に怯えてケージ内を走り回って逃げ場を探すそぶりを見せていました。

うさぎは目が悪く耳が良いため、耳からの情報を信じます。たとえ鳥との距離があって籠やケージで仕切られていても、至近距離から鳥の声が聞こえる事実がうさぎに「いつ食い殺されるか分からない」という恐怖を与えます。

このことから、うさぎと鳥(たとえ小鳥でも)を一緒に飼育するのは止めた方が無難だと言えます。事情があって一緒に飼わざるを得ない時は、先述のように同じ部屋で飼育しないように注意しましょう。

鳥が持つ菌の問題も無視できない~パスツレラ菌~

もう一つ、うさぎと鳥を一緒に飼育すべきではない理由としてパスツレラ菌があげられます。パスツレラ菌はうさぎの風邪とも言われるスナッフルの原因となる菌です。身近な動物では犬や猫、そして鳥が保菌しています。

犬や猫は保菌率が高いことと人間への感染率が高まってきたことから、近年は犬猫によるパスツレラ菌感染が注目されるようになりました。しかし、感染の可能性があるのは犬猫からだけではありません。鳥からの感染または鳥への感染も注意しましょう。

犬や猫のように日常的に保菌していない小鳥も、パスツレラ菌が感染することもあります。鳥からうさぎへ感染あるいはうさぎから鳥へ感染する可能性がないとも言い切れず、互いに飼育環境を共にすることは危険です。

また、鳥はクリプトコッカスをはじめとしたあらゆる病原菌が含まれた糞をします。糞が乾燥するとこれらの菌が空中へ舞い、呼吸するだけで体内に入ります。うさぎはもちろん、人間の体内にも入り込み、たとえば髄膜炎などの原因となります。

クリプトコッカスはほとんどが野生の鳩などの糞に見られますが、空気中を漂うため、木の多い場所で鳥を飼っていたり外を散歩する猫が家に入り込んだりすると感染します。

<注意したい感染症>
  • パスツレラ菌
  • サルモネラ菌
  • クリプトコッカスなど

サルモネラ菌も注意したい感染源です。ペットのほとんどが保菌する可能性のある菌で、感染すると猫や人間が発症しやすく、動物病院のサイトでも猫の症例がいくつも紹介されています。

うさぎだけではなく、犬や猫、そして人間にも感染する可能性がある菌を保有することがあるため、鳥の飼育は難しいです。単独でなら最大限の配慮をしてあげられますが、うさぎなど別のペットと一緒に飼育するとそういった配慮がなかなかできなくなります。

鳥とうさぎを同時に飼育するには、家族の助けを得るか、時間をかけてしっかり世話をしてあげられる環境が必要です。もちろん、すべての鳥が危険というわけではありません。全ての鳥飼い主さんが病気になっているわけではないことからも分かります。

ただ、せっかくペットを飼うなら安全に、人間もペットもハッピーに暮らせるよう最低限の配慮はしてあげたいものです。

うさぎと鳥を一緒に飼育する方法まとめ~別々の環境を用意すべき~

うさぎと鳥を同じ家で飼育するには、ストレスと病気の両方の観点から工夫しなくてはなりません。うさぎと鳥の互いへの感染を予防するために、基本的に別の部屋で飼育します。なるべく鳥の鳴き声がうさぎに聞こえない距離を開けることも大切です。

互いのケージをこまめに清掃することも忘れずに。パスツレラ菌やクリプトコッカス(カビの仲間)は、清潔な環境を作っておくだけでもある程度の発症リスクを軽減できます。人間に感染するサルモネラ菌は、うさぎや鳥に触れた後にしっかり手洗いうがいをするだけでかなり予防可能です。

ケージを清掃する際は、専用の消臭剤や除菌スプレーを使用しましょう。市販のものの中にはペットに有害のものや必要以上ににおいがついたものも販売されています。

うさぎに使える小動物用のものはほとんどが鳥やハムスターなどにも使用できるものばかりなので、共通で使用できるものを購入しておくと経済的です。その中でも複数の菌を除菌できるタイプを選ぶと予防効果も高くなります。

購入の際は当サイトでもよくご紹介する『チャーミスト』など、公式サイトで実験結果の報告書などをきちんと掲載しているものがおすすめです。(信用できるため)

チャーミストは複数のウイルスなどの除菌率が高いだけではなく、鉄製品にも使えるので、うさぎのケージだけではなく鳥籠にも使えます。使い勝手を考えると、こういった特徴に注目してみるのも良いでしょう。

うさぎと鳥をどちらも飼育したいと思ったら、このような点(ストレスと病気)を気にかけてシミュレーションしてみてください。きちんと飼育環境を整えられると判断した場合のみ飼育しましょう。



ペット保険の必要性について書きました。

ペット保険は本当に必要?うさぎや犬猫の病気と手術リスク





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